【音楽体験が変わる】SONY WF-1000XM4を一ヶ月使いまくった感想

WF-1000XM3の後継機として2021年6月に発売されたSONY WF-1000XM4。

既に多くの方がレビューされているので今更感はあるが
素人目線でデザインや音質など、実際に使ってみてのレビューをまとめてみた。

発売から半年が経ち少しずつ値段も下がってきていることで、購入検討中の方も多いと思うので
参考にしていただけると嬉しい。

タップできるもくじ

Apple信者の私がSONYのイヤホンを買った理由

直接的にレビューとは関係ないので読み飛ばしてもらって構わないが、WF-1000XM4を買う前まで第2世代AirPodsを一年ほど、そしてAirPodsProを約2年愛用していた
少し不満はあるもののAppleデバイスとの連携や音質など総合的な面で概ね満足していた。

Apple以外にも触れてみたい

私が持っているデバイスはいつの間にか全てAppleになっていた。
そのことが特に不満があるわけでもなく、どちらかといえば全てAppleに統一されることで
AirDropやiCloudなどの連携など(エコシステムというらしい)便利なことばかりだった。

2年使い込んだAirPodsPro。大きな不満もなく今後も使い続ける予定だった

でも、このまま一生Apple製品だけ使って生きていくのはガジェット好きとしてどうなのか
と漠然と思い、とりあえず一番評価の高いSONYのイヤホンを買ってApple沼から抜け出そうと考えた。

この広告が決め手

WF-1000XM4の購入を検討している方は、一度は観たことあるかもしれない

この広告を見て買うことを決めた。
ソニーのマーケティングにまんまとハマってしまった。

激安で入手できた

私はクーポンやポイントバックを併用して実質20000円で購入することができた。
コジマPayPayモール店で購入。

YouTubeの広告で頻繁に出てきたりしていて気になっていた1000XM4が
実質20,000円で購入できるチャンスがやってきたので買うしかない。

ちなみにAirPodsProはメルカリに出品したんだけど、24,000円で売却できた。
天下のAppleのイヤホンとはいえさすがにリセールバリュー高すぎ。

中身は保証で交換したばっかりだったので、イヤホン本体は新品なんだけど
ここまで高額で売却できるとは思わなかったのでアップル製品の底の堅さを改めて実感した。

SONY WF-1000XM4 外観

サステナブルに配慮したエコパッケージ

このパッケージ、一切プラスチックは使用されておらず、サトウキビや竹、リサイクル紙などを由来とするオリジナルブレンドの再生紙で作られているとのこと。

最初から本体についているイヤーピースとは別に、SサイズとLサイズのイヤーピースがついていて
専用アプリを使って自分の耳に合うイヤーピースを測定できる。

USB-A to Cのケーブル。短いので携帯用にちょうどいい。

説明書もコンパクト

マット仕上げのケース

色は2色展開されているが僕はブラックモデルを選択した。

ブラック
プラチナシルバー

引用:SONY公式サイト

プラチナシルバーは、シルバーというよりオフホワイト寄りの品のある白で、質感が高く個人的に好みの色。


サイズ感はAirPodsProと大体同じくらいで、前作と比べ40%ほど小型化されている。
サラサラしていて質感も良い。傷や汚れも目立ちにくそう(プラチナシルバーだと少し目立つかも)

これが本体

高級感のあるゴールド印字のSONYロゴ

AirPodsProを売却してしまったので並べて比較できないのが残念だが、AirPodsProと比べると一回り小さい。
もちろん充電はUSB-C端子。ワイヤレス充電のQiにも対応している。

マットな質感の本体に、ブロンズ加飾の集音マイク部分がアクセントになっていてかっこいい

強力な磁石がついているので、ちょっとした衝撃で飛び出す心配はなさそう。
※ちなみにAirPodsProは落としたら99.9%中身が飛び出す。AirPodsPro2がでるなら改善してほしい。

主な特徴

長時間使えるバッテリー

引用:SONY公式サイト

ノイキャンONでも8時間連続使用できるのは嬉しい。

特に最近だと、在宅勤務などで家の中でもワイヤレスイヤホンをつけている方も多いはず。
僕も在宅勤務が続いていて、一日中音楽を聞いたりラジオを聞いたりしているので、本体の充電が長いのは本当に助かる。

ちなみにバッテリー低下時の通知についてだが

バッテリーが20%切ったタイミング
「バッテリーが少なくなりました。充電してください」とボイスが流れる。

完全に充電がなくなったタイミング
「ヘッドセットを充電してください電源を切ります」というボイスが流れ、電源が切れる。


20%切ってから電源が着れるまでの時間は35分だった。(ノイズキャンセリング使用時)
もし外出先で充電が切れても5分の充電で60分使えるようになるから、バッテリー切れで悩むことは減りそう。

ちなみにiPhoneのウィジェットでイヤホンの電池残量が確認できる。
(ケースのバッテリー残量はアプリでの確認が必要)

ケースのバッテリー残量が低下すると、通知が来るので安心だ。

防水対応

IPX4とのことで、水没には耐えられないが、雨にぬれても大丈夫(なはず)
推奨はしないけど、僕はラジオを聞きながら湯船に浸かっている。

シャワーの水圧にも耐えられるようだけど流石に怖いのでシャワーをする時は外している。

WF-1000XM4の装着感

引用:SONY公式サイト

ノイズアイソレーションピースという新開発のイヤーピースが付属している。
素材はウレタンのような素材で、高い遮音性があるようだけど耐久性が少し心配。

1000XM4はしっかりと耳の中にねじ込まないと本来のパフォーマンスを発揮できない。
そんなに難しいことではないけど、何度もつけたり外したりする方だと大変かも。

イヤーピースが合うかどうかは完全に個人差があるので、純正のイヤーピースが合うかの保証はできないが
3サイズ入っているのでほとんどの方には問題ないはず。

ちなみに僕の耳は右のほうが少し狭いみたいで、右の耳が痛くなったのでワンサイズ落としたら逆に小さすぎた。
仕方ないので最初からついていたMサイズに戻して、無理やりねじ込んでいる。
最初の2週間ぐらいは装着できないほど右耳だけ痛かったけど、使っていくうちに慣れてきた。

WF-1000XM4を装着して激しめの運動もするんだけど、一度もとれてしまったことはない。

WF-1000XM4の音質

音質に関しては完全素人意見だけど実際に一ヶ月使ってみた感想を正直に書いていく。

いうまでもなく素晴らしい

正直、今まで使っていたAirPodsProにもそこまで不満はなかった。
「AirPodsは音質が〜」、「この音質で30,000は高すぎ〜」
などの意見も多いAirPodsだけど、個人的には満足していた。

だがWF-1000XM4で音楽を聞いてみて世界が広がった。
”AirPodsがだめ” とかではなく、もう一つ上の世界を知ってしまった感じがした。

これまで後ろで鳴っている楽器の音など気にしたことなかったのだが
この曲の後ろではこんな音が鳴ってるんだ!と知れたし、ボーカルの息遣い、ドラムの細かい音など
これまで気にしてこなかった音がしっかり聞こえてきて、ただのBGMと思っていた音楽がより一層楽しめるようになった。

デフォルトでもいくつかイコライザの設定があるので、詳しくなくても自分好みの音を見つけられるはず。

LDAC対応でハイレゾ相当の音質がたのしめる

Bluetoothイヤホンだが最大96kHz/24bitのハイレゾ再生が楽しめるLDACというコーデックに対応している。
LDAC対応スマホが必要だが、ワイヤレスでもハイレゾ相当の音質で音楽を聴くことができる。

日本はiPhoneのほうが普及しているので、LDAC対応端末に乗り換えたほうがいいのかと思っている人も多いかも知れない。
僕も最初は買い替えを検討していた。

ただ、対応端末はハイエンドモデルが多いし、LDACで音楽を聴くためだけに買い換える必要はないと思う。
その理由はDSEE Extremeでもかなり高音質で聴くことができるから。

iPhoneはLDAC非対応もDSEE Extremeでハイレゾ相当にアップスケーリング

前述の通りiPhoneはLDACに対応していないので、WF-1000XM4の力を最大限まで発揮してあげることはできないが、DSEE Extremeをオンにすることでストリーミングサービスの音源などをAIでアップスケーリングしてハイレゾ相当の音質に変換してくれる。
LDACの音を聴いたことがないのでなんともいえないけど、かなり高音質で聴けるので十分満足している。

WF-1000XM4のノイズキャンセリング性能

いろいろな場所で使ってきたが、かなりレベルは高い。

ノイズキャンセリングはAirPodsProもかなり高性能だったけど、同等レベル。
AirPodsはグッと力強く音を消し去るといった感じ(あくまでイメージ)
少し耳に詰まった感じがする時もあったが、違和感なく使えている。

ノイズキャンセリングをいろいろな場面で使ってみる

外の音

車の音、ロードノイズなどはキレイに聞こえなくなる。
さすがに無音過ぎて、耳からの情報が全く入ってこないので注意は必要だ。

家の中

エアコンや換気扇の音は全く聞こえなった。
テレビの音声は、流石に聞こえてき許容範囲内。

電車・バス・新幹線

電車やバスの音はほぼ聞こえなくなった。
アナウンスなどが流れているのはわかるが、何を言っているかは耳を澄まさないと聞こえなかった。

新幹線特有のゴォォォーという音もキレイに消えていて、よく新幹線に乗る私としては嬉しかった。

カフェの音

さすがに完全に音を消し去ることは不可能だけど、騒がしいなぁと思う店内もそれなりに静かになる。
隣の席の話し声は普通に聞こえちゃうが、音楽を流せば気にならない。

トレーニングジム

ジムで流れているBGMやランニングマシンの稼働音をかなり軽減してくれる。
雑音に邪魔されることなく集中してトレーニングできる。

自動風ノイズ軽減

個人的にノイズキャンセリングの機能で一番凄いと思ったのが、この機能。
連続再生時間が減るので普段は使わないようにしているけど、風の強い日に使うと風切り音がピタッと止まる。

AirPodsProはノイキャンを使ってても風切り音で聞こえないということがよくあったので、嬉しい機能だ。

WF-1000XM4の外音取り込み

アンビエントサウンドはAirPodsのほうが自然

AirPodsPro同等という表現をしている人も多いが、私は正直AirPodsに劣るなとはっきり感じた点の一つ。
AirPodsProの外音取り込みは耳に装着していることを忘れてしまうほど自然に外の音を取り込んでくれるが
WF-1000XM4は、若干こもって聞こえる。

電車の車内放送を聞いたりする程度なら気にならないけど、人と会話するとなったら外したくなる。

スピーク・トゥ・チャットは使う人を選ぶ

スピーク・トゥ・チャットとは、自分が話し始めて話し続けている間、ノイズキャンセリングからアンビエントサウンドに切り替えてくれる機能なんだけど、僕は使いみちを見いだせなかったので使ってない。

試しに使ってみたのだが、ラジオを聴いている時に自分の笑い声で作動し
アンビエントサウンドになり音が止まってしまった。

ゲラの私が使うとすぐに再生停止されてしまうので、速攻オフにした。

使いみちがあるとすれば両手が塞がっていて、他の人に話しかける必要のあるシチュエーション
例えば、リビングで料理をしながらリビングにいるこどもに話しかけるとか?
そういった状況だと、声を出せばアンビエントサウンドに切り替わるので便利かもしれない。

”ないと困る”という機能ではないと思うが、新しい機能が出てくるのは良いことだと思う。
今後のアップデートに期待したい。

SONY WF-1000XM4の操作性

タッチセンサーの感度が高い

感度の高さが故に誤作動してしまいやすい。
よくあるのはイヤホンを付け直す時。イヤホンの装着状態が気になって、調整することもよくあると思うが
その際に作動させてしまう。

AirPodsもタッチセンサー式だが、タッチというよりつまんで作動させる形だったので
誤って押してしまうことはなかった。

あとはセンサーが作動したかどうか触覚フィードバックがあれば完璧だった。

アプリも使いやすい

充電残量の確認・外音コントロールのステータス・イコライザーの設定など細かい設定なども可能。
イヤホンのアプリってごちゃごちゃしていて使いにくいイメージがあるけど、シンプルなUIで使いやすい。

WF-1000XM4の不満な点・デメリット

WF-1000XM4の不満な点もある。
正直音質なんかは他のレビュワーが詳しく書いているのでいいんだけど、細かい不満点はあまり述べられてないので
僕がかわりに全部ぶちまけたいと思う。

装着したまま横になるとスイッチを押してしまう

これは仕方ないんだけど横向きに寝転んで使うと、センサーが枕に触れてしまうので作動してしまう。
センサーの感度が良すぎるってのもあるけど。僕みたいに横向きに寝る時に使う人は要注意。

時々、誤動作が起こる

例えばレジに並んでいる時、商品をスキャンする際、ピッ、ピッ
という音に反応して外部取り込みが切れてしまい、外部の音が聞こえなくなることがある。
他にも、QUICPayやペイペイなどの電子マネーを使った際に一瞬ですが外音が取り込めなくなる。

レジに並んでいる時は、袋の有無・支払い方法など、会話する必要があるし
外音が聞こえなくなるのは不便なので毎回毎回イヤホンを外している。

どうやら高い音の処理がうまく出来ず誤作動してるみたいだ。

SONYのサポートに問い合わせたら初期不良の可能性が高いとのことだが、初期不良であっても送料往復で2000円近くかかるっていわれて修理するのを躊躇してる。初期不良なら送料は負担してくれ…

接続が途切れることがある

AirPodsProでもよく起きていたことだし、ワイヤレスイヤホンの宿命なのかもしれないけど、突然片方から音が出なくなったり特定のデバイスと接続したときだけ音が出ない、といったことが時々起こる。

大概、リセットをしたら治るんだけど何度もなるとストレスが溜まるので接続の安定性は今後のアプデに期待だ。

片手で外音コントロールと再生/一時停止ができない

私がタッチセンサーに割当てている設定。

WF-1000XM4の場合、どちらかに一つの機能しか割り当てができない。
例えばコンビニなどで支払いをする時、”外音取り込みにして音楽を一時停止にする”
というシチュエーションはよくあることだと思うが、左右両方に触れないと実行できないというのは地味にストレス。

AirPodsであれば左右どちらでも外音コントロールと再生/一時停止ができる。
(つまんで長押しで外音コントロール・つまんで再生/一時停止)

もう少しカスタマイズに自由度が欲しかった。

通知音が鬱陶しい。

装着した時・充電残量が減ってきた時・充電が切れる時に通知音と共に音声が流れるんだけど正直不要。
もちろん通知音ぐらいはあっていいんだけど、「ピッ」って音が高い音でビビるし、心臓に悪い。

そして通知音がなっている間の数秒間は片耳が聞こえなくなる。
ロングバッテリーだから一日に何回もなるわけではないけど少し不快。
任意で通知のオンオフや音量調整はさせてほしい。

僕はこの音が不快なのでなるべく充電が切れる前に使用を中断して充電するんだけど
できればギリギリまで使いたいので通知音ぐらいはオンオフの選択をユーザーに与えてほしい。

色々と書いたが、ほぼ言いがかりレベルのことなので気にしない人はフルシカトしてほしい。

SONY WF-1000XM4のまとめ

音に定評のあるSONYが作るハイエンドワイヤレスイヤホンは最強だった。
確かに不満はあるものの、旧モデルの欠点を改善した非常に完成度の高いワイヤレスイヤホンだ。
今のところ音質に関しては同価格帯だと右に出る者はいない。今後はソフト面のアップデートを期待したい。

特に今は求めやすい価格帯になっているのでコスパ最強のワイヤレスイヤホンを探している方に是非オススメしたい一台だ。

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